第3回研究会 開催報告

目次

●キャリア支援者の「拠り所」、「実践」の輪をつなぐ学びの場
今回も全国各地で活躍中のキャリアコンサルタントが集いました!

 2024年6月29日(土)、第3回「社会正義のキャリア支援研究会」を開催しました。今回も全国各地から多くの方々にご参加いただき、学びを深めました。開催当日は下村英雄先生(当研究会顧問)のご講義「第3回 社会正義のキャリア支援研究会 -その使命感と意志-」、三谷晃一さん(NPO日本キャリア・コンサルタント協会 元理事長)による「生活困窮者のキャリア支援」に関する実践発表、グループディスカッションなどを行いました。

「素晴らしい同志の方々と話せて、エンパワメントとなりました」

【ご参加者から寄せられた感想等の一部です】

  • いつも心に染み入る温かな講義をありがとうございます。難しいことをわかりやすく、最新情報の学びを、自分が立ち止まり研鑽できる、この時間が大変貴重です。
  • 先生からいつも刺激のある問題提示があり、衝撃を受けています。また、いろいろな支援機関の方とお話ができて勉強になります。
  • 下村先生の講義を直に受講できるなんて、とても贅沢でした。
  • 素晴らしい同志の方々と話せて、エンパワメントとなりました。
  • 受講者のレベルが高い
  • 毎回、有意義な構成見事なファシリテーションで会が進行されている点が素晴らしいと感じています。
  • 大変貴重な学びの場に参加させていただき、誠にありがとうございました。今回、初めて参加させていただきました。(会の進め方や流れが)思考が深まりやすく、感じたことをすぐにシェアできる機会もあり、限られた時間を最大限に有効に使われていて、とてもわかりやすくて良かったです。運営側の工夫を感じました。

開催当日の研究会の様子をお伝えします(開催内容、参加者の声など)

今回の研究会で行われた「講義」、「実践事例発表」、「ディスカッション、意見交換」について、当日の発表資料および参加者の皆様から寄せられた感想やコメントから、その一部をご紹介します。

INDEX
  1. 講義 
    「第3回 社会正義のキャリア支援研究会」
     ―その使命感と意志―
    下村英雄先生(当研究会顧問、「社会正義のキャリア支援(図書文化社)」著者)
  2. 実践事例発表 
    「生活困窮者のキャリア支援」
     ~相談者を含む、すべての関係者を笑顔に~
    三谷晃一さん(NPO日本キャリア・コンサルタント協会<JCCA>元理事長)
  3. ディスカッション(グループワーク、意見交換)
    参加者による講義・実践発表等に関する意見交換
  4. 次回の開催告知 
    2024年10月26日(土)10:00-12:30

    オンライン(Zoom)開催

1.講義

下村 英雄 先生(当研究会顧問、「社会正義のキャリア支援(図書文化社)」著者)

第3回 社会正義のキャリア支援研究会」
  -その使命感と意志-

当研究会顧問
下村 英雄 先生

参加者の学び、気づき、感想など(講義全体を通じて)

  • キャリアコンサルタントとして、「社会正義」の視点を持って日々の業務に当たることの大切さを考えました。漫然と支援者に向かうだけでなく、根本の問題が社会にあることを認識し、問題解決に向けて活動していきたいと思います。
  • 「私たちの知識やスキルは、社会全体の問題の解決に役立てることができる」と実感できました。下村先生をはじめ、使命感を持って働いておられる方々から力をいただきました。
  • 「社会正義とは」というものを、そもそもちゃんと理解できていないまま受講しました。その中で先生の講義や他の方との意見交換でいろいろと勉強させていただきました。
  • 毎回、新鮮でグローバルな情報を提供してくださり、ありがとうございます。私は、下村先生の発言者に対する丁寧な応答の仕方が大変勉強になっています。
  • 「社会正義」という言葉が社会に定着する日が待ち遠しいです。
  • 社会正義のキャリア支援関連の直近トピックスの共有はとても有意義で、この学びを継続するモチベーションに繋がると感じました。
  • 「適応」「屈服」だけでなく「抵抗」(=働く人々の不安や想い)も伝えていきたい、というお言葉が響きました。「プレカリティって、どう訳すと良いのだろう」と友人も話していましたので、今回の下村先生の雇用不安」の訳を伝えたいと思います。
  • ブルスティン博士のシンポジウムも視聴しましたが、プレカリティ(不安定性)の現代に抵抗していくこと、変化に対応していくことが重要と学びました。今回、下村先生から「雇用不安」という訳を教えていただき、プレカリティの意味を良く解釈できました。
  • プレカリティやグリーンガイダンスなど初めて知ることができました。企業内のDEI&B(Diversity, Equity, Inclusion and Belonging)だけでなくソーシャル・インクルージョンが当たり前になれば、働き方、生き方も大きく変えられると考えます。
  • (個人が組織に)適応できないと企業内で生き残れない状況から、「しょうがない」と会社が個人に適応することを検討する方向へ変化してきています。わがままではなく、対等に意見を示すことができるようになってきていると感じます。
  • (研究会内で)過去の自分は新自由主義側にいて、そこを経て、今の社会正義側に至ったという話題が出ましたが、私自身もその経過をたどった自覚があります。参加者の多くも同じ道をたどっているのではないでしょうか。そうした私たちが今集って、「キャリア支援の使命感と意志」で強く結びついて共有しているのですね。こうした場を設けてくださって、下村先生と関係者の皆様に感謝いたします。
  • 10年以上、社会福祉の現場での生活保護受給者の方のキャリア支援をしている中で、これまでのリベラルまたはプログレッシブなキャリア理論に違和感を抱いていました。「社会正義のキャリア支援」が私のバイブルになりました。私の支援に「アドボカシー」という言語を与えていただけました
  • 今日の講義の中では、プレカリティが印象的でした。4つの構成要素(非標準、経済的不安、力の制限、保護)は生活保護受給者の就労支援ではすべて当てはまります。特に、権限の欠如に関連して、職業選択の自由という憲法上の権利すら実質的に制限されているといえます。今の日本社会では、貧困から抜け出すのは極めて困難で、生活保護からの自立のほとんどはワーキングプアへの移行に過ぎません。そういう中でも、私は、今日の(実践発表者の)三谷さんが(下村先生のご著書から)引用したサルタナの言葉のように、「認識において悲観的、行動において楽観的に」支援を続けていこうと思います。そんな勇気をいただける会に巡り合えたことに感謝します

※ OECD (2024), Challenging Social Inequality Through Career Guidance: Insights from International Data and Practice, OECDp.39より引用

  • 世界と日本の対比で、日本のキャリア支援をめぐる状況が浮かび上がって見えるように感じました。
  • OECD関連のご講義について、(研究会開催前日の)日本経済新聞トップに「高卒採用27年振り大卒上回る伸び」という記事が出ており、まさに日本における就労に関する社会環境変化が急激に生じている中、我々キャリアコンサルタントに対応力の多様化が求められていることが明確であり、これからのキャリアコンサルタントの成長に求められる事が何なのかを引き続き議論していく必要性を感じた機会となりました。
  • OECD報告書において、「学校でキャリアカウンセラーにアクセスできるかの各国の比較」で日本が最下位であったことは、日本人のキャリアに対する感覚を物語っているようで興味深く思いました。若い時から自分の将来を積極的に考える態度があれば、目標を立てやすく、挫折にも強く対応できるのではないかと思いました。
  • (学校におけるキャリアカウンセラーへのアクセスが)日本は世界的に見て圧倒的な最下位という事に、遅れているというか理解されていないと感じました。今や高校も学校からの紹介ではなく合同企業説明会への参加を促すようになっており、学校内にキャリアカウンセラーが必要だと思います。高齢者には手厚いが、若年層にも手厚くしないとこれからの日本が心配です。悲観的な若者が多いのも知識不足、支援者がいないことからかと感じました。
  • 「学校内におけるキャリアカウンセラーへのアクセスに関する国際比較では、日本は圧倒的に最下位ではあるが、OECDは『日本は学校と企業を結びつける仕組みがある国(=だから問題ない)』と認識している」、「しかしながら、(現在の日本においては)変化の激しい時代にセーフティネットがないまま、海外から称賛されていた社会の仕組みが次々と消失しており、かつてほど安心でも安全でもないキャリア環境となっている」と、下村先生がおっしゃったことに強く共感と危機意識を持ちました。このような不安を誰もが抱えているのに、「声」として届いていないことを自覚した次第です
  • 私は地方自治体の教育部門にて、主に高校生の進路相談を担当しております。高等学校の進路指導や指導主事等の教員についてですが、教員自身がキャリア支援や進路指導をするための教育を十分に受けていないのが現実です。故に、生徒の就職支援についても「教員の自分は大卒で、高卒就職について知識も経験もない」という発言をよく耳にします。教育現場でのこのような不安な思いを受け止めることも、今の私の役割の1つです。
  • スクールカウンセラーのようにキャリアコンサルタントが学校に配置されたら素晴らしいですね。そうなれば、児童生徒と教員の利益に資するだけでなく、CCの活動領域や雇用拡大にもつながります。そのためにも、まずはキャリアコンサルタントが広く認知されることが必要かもしれません。学校現場に限らず、我々キャリアコンサルタントの存在はまだまだ世間に広まっていません。このことも学校現場で日々痛感させられることです。
  • リーンガイダンス(エコロジーの視点)とキャリア支援の関係が大変興味深かったので、論文などでさらに学んでいきたいと思いました。また、日本の特殊事情があるとはいえ、キャリアカウンセラーが教育領域で果たすべき役割は大きいと思いました。高校・大学において職業選択のカウンセリング・進路指導だけでなく、サビカスの人生(ライフ)をデザインするカウンセリングなど、取り組む課題はたくさんあると感じました。
  • 下村先生の講義は問題意識が明確であり,とても良い刺激をいただいています。これからも多くのことを発信していただきたいと思っています。
  • 下村先生の「私たちが関心をもつキャリア支援という仕事の使命感と意志を共有したい」というお言葉に賛同します。最近、企業領域では「組織開発」「人的資本経営」など、特に日本産業界ではwordsのトレンドに引っ張られる傾向が強いことに個人的にはやや抵抗を感じていますが、その意味から申せばこの「社会正義のキャリア支援」は私には違和感がないものとして受け取ることができております。引き続き、この学びを継続させて頂く機会のご提供をお願い申し上げます。
  • 「社会正義」というワードが、いずれはダイバーシティやインクルージョンというような一般でも言われるものになるだろう、というお話に期待したいです。ただ、(社会正義の周知について)下村先生レベルでも不安になる時があるとおっしゃられて、今後、日本社会で「社会正義」がどう捉えられるのか興味深く感じました。
  • 「自分の持ち場で、自分ができる範囲で、自分なりに、社会正義の実現に貢献する」ことを願うキャリアコンサルタント、また、敢えて「社会正義」という言葉を用いずとも、「より住みやすい社会や環境づくり」のためにお役に立ちたい、環境に働きかけたい、と願っているキャリアコンサルタントは、たくさんいると思います。私もその一人として、できることから動いていきたいと願っています。本日の機会に感謝しています

2.実践事例発表

三谷 晃一さん(NPO日本キャリア・コンサルタント協会<JCCA> 元理事長)

「生活困窮者のキャリア支援」
~相談者を含む、すべての関係者を笑顔に~

三谷 晃一 さん

参加者の学び、気づき、感想など(実践発表全体を通じて)

  • 三谷先生が発表の最初に、「『相談者を含む、すべての関係者を笑顔に』って、できるのかな?と思われるかもしれませんが、できるんですよー」と、おだやかな笑顔で力強くおっしゃられました。その鍵が「愛」と「希望」であることを、発表の最後に感じて深く心に響きました。その「在り様(ありよう)」こそ、「社会正義の支援者」であると。三谷先生の行動といい、在り様といい、キャリアコンサルタントとしてのお手本をみせていただきました。ありがとうございました。
  • ハローワークで長く活躍され、多くの実績を上げられた様子を伺い、非常に感銘を受けました。先輩として見習いたいと思います。
  • 生活困窮者という、サポートを必要とする方々へ寄り添う上で欠かせない「支援者としての不可欠な姿勢」を、実体験のお話を通じて改めて認識する事ができる機会となりました。
  • 支援の実績も素晴らしいですが、80歳でも現役で活動されていること、やさしい話し方、他者を尊重する対応が何よりも学びとなりました。
  • 当該領域のキャリアコンサルタントとして)最年長ということですが、日本の定年や年齢なんて関係ないと思いました。益々お元気でご活躍いただき、三谷さんのような懐の広いキャリアカウンセラーを目指せるよう頑張っていこうと励みになりました。今後もご教示ください。
  • 貴重な情報共有を有難うございました。私自身が、企業領域における「企業在籍型ソーシャルワーカーの機能普及」を進めていく上で、先輩として先を走られてきた存在でいらっしゃる方が居られた事を認識でき、改めてモチベーションをアップさせて頂くことが出来ました。
  • 生活困窮者のキャリア支援は経験が少ないのですが、まさに、キャリアコンサルタントとして必要な、受容、共感、傾聴を活用して、相談者にいかに寄り添って伴走型支援ができるかが重要と学べました。
  • 三谷さんのこれまでの年輪を感じました。穏やかな語りは、人生で出会った人や教育、環境に一つ一つに意味付けし、築き上げたものなのだと感じました。私もそのように歳を重ねて行きたいと思いました。
  • 三谷さんの温かいお人柄が感じられました何十年にも渡って「実直に実践してきた」支援活動により、多くの相談者が自分を取り戻したことと思います。相談者たちが社会の中に居場所を見出だし、納税者の一人として日本を支えているのですね。このことに大きな喜びを感じます
  • (私自身も支援者として)生活困窮者の相談業務に携わっており、日々、これで良いのだろうかと迷うことが多いです。三谷さんのお話を聞いて、基本はこれで良いんだ!と確信が持てました。足りていなかった点を見直していこうと思います。三谷さんと同じ関西学院大学出身の知人がいますが、阪神大震災の後にコツコツと地道に働かれ、尊敬していました。ある時、その人が「大学のモットーがMastery for Serviceなんだ」と言われ、なるほど、と深く納得したことがあります。今日、三谷さんからその言葉を聴くとは思っていませんでしたが、深く響きました。
  • キャリア支援を、相談者の自尊心と自己決定を大切に、基本に忠実に丁寧に行われて、その相談者の「声」を聴き取られていること。目標設定までで終わるのではなく、実際に相談者が行動に移すところまで見届けており、その過程も絶えず相談者の自主性・主体性を尊重されていること(発表資料に相談者に協力を求め…」と表現されていることからも伝わってきました)。相談者の声を社会全体の矛盾の現れとして深く聴いていらっしゃることが特に印象に残り、感銘を受けました。三谷先生の在り様(ありよう)の素晴らしさが、(就業支援の)実績として「就職率96%」にも現れているのだと得心いたしました。
  • 個人主義や自己責任という言葉が幅をきかせている現代、私たちの誰しもが思いがけない何かに遭遇して生活困窮者になる可能性があります。話をお聞きしながら、そのことへの危機感がさらに募りました。そして、困窮者に支援の手が届いているのかも気になりました。支援を必要とする人に確実につながるためにも、学校教育や就職活動等を通じて、生活困窮やその支援についてもっと周知する必要があると感じました。
  • 三谷さんが徹底して関係を構築しておられることがとても印象に残りました。自分を振り返ると、関係が築けても得てして相談者が思うように行動してくれず、こちらがジリジリしてしまうこともありますが、三谷さんが相談者の傍らで伴走し、タイミングを見て軽く背中を押すイメージがありありと沸きました。
  • 生活困窮者は抱えている問題がたくさんあるので、様々な角度からの総合的支援が必要だと思いました。下がっているメンタルに寄り添いながら、本人の思いを大切にしながら、見通しを持って対応していきたいと思いました。
  • 三谷先生の実践について、特に事例の「信頼関係の維持構築」「優先順位の自己決定」がとても素晴らしかったです。キャリアカウンセラーとして様々な生活困窮者にどう向き合うか、学びが多かったです。
  • 三谷さんの行動力勇気をいただきました薬漬けにしない精神科医を探す行動一つとっても誰かのために動く。その姿勢に勇気をいただきました。仕方ない、と諦めない選択肢もあるのだと思いました。

・生活困窮者の支援を長年されており、行政にもアドボカシーをされていることは素晴らしいと思いました。支援活動の領域は異なりますが、今後の私のモデルにさせていただきたいと思いました。

  • 三谷先生が、「オンリーワンの花を咲かせていけばいいと一人一人の個性を活かしていくことを願われながら、相談者に丁寧に寄り添い心の声を聴かれていること。 さらに、多様性を大事にするだけでなく、インクルージョンを大切にと願って、その相談者の置かれている環境にも広く眼差しを向け、より良く生きられますように、その方らしさがより活かされますようにと、「愛」と「希望」をもって全ての可能性を信じて環境に働きかけていらっしゃる姿勢は、キャリアコンサルタントのお手本であると改めて感動しました。
  • (グループディスカッションでは)三谷先生と同じグループでした。フレンドリーにお話いただけたことも大変幸せでした。もっともっとお話をお聴きしていたい気持ちでした。誠にありがとうございました。 どうぞ、これからは奥様との良い時間を最優先でお過ごしくださいますように・・・。それでも、三谷先生が、このように世の中に向けてお話いただくことだけでも、お話を聴かれた皆さんへのポジティブな影響力は計り知れないと存じますので、どうぞこれからもお導きと温かな後押しをお願い申し上げます。三谷先生の存在に感謝いたします

3.ディスカッション(グループワーク、意見交換)

  • 様々なステージで活躍されている方々とお話ができ、大変勉強になりました。ありがとうございました。
  • 初めて参加しましたので、グループの中で質問ができたことが良かったです。例えば、「社会正義」ってどのように理解しているのか?そんな質問をされた方がいらっしゃって助かりました。
  • 「今や、生活困窮者だけではなく、日本国民の大多数が今後に不安を抱えながら過ごしているのでは」、「だからこそ、平和を願い、住み良い世の中をつくるためにどうすれば良いか、という社会正義の視座を持ち続けていきたい」という願いに、皆さんが共感してくださっていると感じました。
  • 子供や女性の支援、外国人の支援をしている方々の話などをお聞きすることができ、また、生活困窮者の現状等を知ることができて有意義でした
  • グループワークでは、三谷先生のお話に焦点をあて、今日1日を振り返っての話となりました。(人は年齢を重ねると自分の経験値でものをみて判断してしまいがちですが)年齢が高くなられても先入観をもたずに、一番基本的な「相談者の方とのラポール形成」を大切にされていらっしゃるのだと感動しました。三谷先生に支援していただけたクライアントは本当に幸せだね、と盛り上がりました
  • グループ内でサードキャリアの支援について話が出ました。大切だと思います。人生を謳歌できる何かがあるか、居場所があるかなど、重要ですね。
  • 皆さんが自分のフィールドで一生懸命に社会正義に関わっており、「ここにも仲間がいる」と感じました
  • グループ内で、「自分も新自由主義を通過した」という発言があり、皆がそのことを実感し、共有しました。この場に集っている我々は、ここに至るまでに各々のキャリアを歩んできていますが、「キャリア支援の使命感と意志」において強くつながっているのですね。
  • キャリアコンサルタントの方々が、それぞれの現場で使命感を持って働いておられることを知ることができました。社会正義の実現は難しいことだと実感している中、未来に希望が持てました

当研究会顧問の下村英雄先生からのコメントです

下村英雄先生

    ~ 今回の研究会について ~
 
 三谷さんの実践発表のお話に、生活に困窮している相談者への支援として、「借家から実家へ引っ越し」「養育費は姉が立て替える」などがありました。これが「ソーシャルキャピタルの構築」です。つまり、相談者だけでは立ち行かない場面で身近な人たちが支援に加わってくれました。 これをつくっていくことも重要だと、OECDの報告書で言っていたわけです。三谷さんのご発表で、リアリティのある素晴らしい実例が共有できたと思います。
 
 また、参加者の皆さんからのコメントも大変素晴らしかったです。皆さんから意識の高い、レベルの高いコメントを聴かせていただくことで、私の方でもエネルギーをいただいて、 俄然、「自分も頑張ろう」という勢いになります。
 そういう意味では、この研究会は私の方こそ勉強させていただく良い機会だと思っております。
 今日も本当に素晴らしい時間でした。ありがとうございました。次回以降もよろしくお願い致します。

研究会の振り返りやコメントをお寄せいただいた皆様、ありがとうございました!次回は10月26日(土)にオンラインで開催します。皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。(社会正義のキャリア支援研究会 事務局)

【開催告知】
第4回 社会正義のキャリア支援研究会 

2024年10月26日(土)10:00-12:30 
オンライン(Zoom)開催

【研究会参加】お申し込みはこちらをクリック!(Peatix)

研究会には各回の単発参加も可能です。
お一人でも、紹介者無しでも、大歓迎です!
キャリア支援の相互研鑽&仲間づくりの「拠り所」として、お気軽にご参加ください☺
多くの方々のご参加を心よりお待ちしております!

(第5回研究会は12月21日(土)に開催予定です。決定次第、お知らせさせていただきます)

過去の研究会<開催報告>は、こちらからご覧いただけます

主宰:SJキャリア研究所

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